2009/12/01
質問者:Masayuki
こんにちは
お久しぶりです。
昨年の2月にOHして頂いたオメガ・スピードマスターですが、本日止まってしまいました。(止まってから4時間30分過ぎくらいにまた動き始めた)
OH後、少しずつ遅れが発生してきており、最近では日差+45秒になっていました。
OHしてまだ2年経っていないのに何故でしょうか?
夏以降は、毎日時刻修正をしております。
3年したらOH(オーバーホール)と考えていましたが、一度診て頂いた方がよろしいでしょうか?
パーツ交換も含めてかなり高い出費をしているだけにかなり躊躇します。
ハードな使い方は全くしていないのに2年しか持たないのは如何に?
2009/12/03
Re: /回答者:tamtime
Masayuki 様、お問い合せありがとうございます。
腕時計は、精密機械でありながらとても過酷な環境に置かれている商品です。
毎日腕にはめられ、振り回され、時にはぶつけられたり。
真夏の炎天下に連れ出されると汗にさらされ、急にエアコンの効いた部屋に入れられたり。
そんな環境の中でも時刻をちゃんと正確に表示しなければならないわけです。
機械式時計は、ここ100年あまり基本的な構造はほとんど変わっていませんので
このデジタル社会においては、まったくのアナログ的な製品でありながら
しかも、とても精密な、デリケートなものです。
ICチップで電子制御された商品ばかりの中、こんな時計のような商品は他にないのではないでしょうか?
こんなデリケートな時計を、我々技術者は、手作業でコツコツと修理、調整を行います。
しかも永年使い古され、傷んだり壊れたりしたお品をです。
1/10ミリのような微調整を指先の感覚のみを頼りに精度を出していきます。
Masayuki様のスピードマスターも、前回お預かりした時に撮影した画像を見ると
内部にはかなりのサビが見られ、決して状態は良くなかったお時計です。
ですから、言い方を変えれば、つい「オーバーホールから2年も経過したのに日差で45秒しか遅れていない」と考えてしまいます。
OHの間隔が3年ほどが理想であると考えられているのは、注油したごくごく微量の油も
3年もたてばさすがに汚れたり乾いたりしてしまう時期であるからだと思います。
しかし3年未満であっても、油は大丈夫でも部品が傷んだり、破損したりしますから
それが原因で遅れたり、止まったりすることも充分考えられます。
なんといっても、時計は休むことがなく、毎日毎日作動しているのですから部品が傷まないはずがないのです。
今回は止まったり、また動き出したりするとのことから部品に不具合が発生したことも予想されます。
再度お預かりさせていただけましたら検証させていただきます。
弊社ではOH後、1年間は精度保証をさせていただいておりますが、
経年劣化などの部品破損や水入りなどは保証期間内であっても有料修理となります。
今回は、すでに2年近くが経過しておりますので有償修理になることは
あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
何卒、ご理解いただきたく存じます。
「腕時計は大変なんです」という記事がサイト内の「店長ブログ」にございます。
よろしければこちらもご覧ください。
tamtime.net/blog/cat3/post.html
お見積りは全て無料!
ご依頼時の送料もかかりませんので
お気軽にご利用ください。
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