nishiyama様、お問い合わせありがとうございます。

再メッキ加工は弊社の得意とするところなのですが、このモデルですと残念ながら
作業することが出来ません。

このお時計のケースの素材は真鍮です。
ステンレスであれば、メッキ剥離溶剤にて一気に古メッキを剥離し、バフ研磨にて表面を仕上げ、
下地が整ったところで金メッキを施工することで光沢を出していきますが、このお時計のように
真鍮素材のケースですとメッキ剥離溶剤を使用することが出来ません。
剥離溶剤が真鍮を侵してしまうため、クレーターのようにデコボコな表面になってしまうためです。

銀色の部分の古いメッキはパラジウム系メッキなので、表面硬度がとても硬いのですが
メッキが剥がれたところは真鍮ですから柔らかいため、研磨をするとその部分ばかりが
削れていってしまいます。逆に、硬いパラジウムはまったく削れず、いつまでも残ってしまいます。
充分なメッキ剥離と下地仕上げが出来ないまま再メッキをすることになりますと
美しい表面は出来ませんし、メッキのノリも悪いためすぐに再度剥がれてしまいます。

お役に立つことが出来ず、誠に申し訳ございません。
また、機会がございましたら宜しくお願い申し上げます。