IWCの時計のヘアラインの傷を自分で修復しようとして取り返しのつかないことになりました。
写真だとわかりにくいのですが、元の仕上げが繊細で横一直線の均等なヘアラインなのに対し、自分でやったところは線が歪み、線の密度も異なり、細かい傷や変なテカリが出てしまいました。
改めて時計技師の凄さがわかりました。

これを元の仕上げに近い形に修復出来ますか？
また、買って間もないのであまり深く削りたくないのですが、極力摩耗を少なく修復してもらう事は可能でしょうか。

ちなみに最初の写真が自分でやった部分、後の写真が元の仕上げ部分です。

Kkt様、お問い合わせありがとうございます。

ヘアラインは我々が手掛けても完璧な再生は困難です。
オリジナルはマシンで加工されたものですが、修理の現場ではすべてが手作業です。
また、工具が代われば目の粗さやヘアラインの間隔などは変わって当然なのです。
ご自身で研磨されたとしても、それは無理のないことです。

修理の現場での研磨とは、対象のお時計のほとんどが日常的に使い込まれたのちに
ほどほどにキズなどが付いたお品ですので、研磨にて仕上げるととてもキレイになり
お客様も喜んでいただけるのですが、買って間もない新品のお時計の場合、
部分的な修正はかえってその部分だけが目立つことになりますので、
逆に見劣りを感じてしまうかもしれません。

今回、画像で拝見する3時側の側面はリューズがあるため、またリューズを外しても
チューブパイプがあるため、それがヘアラインを入れる際の障害物になります。
構造的にチューブも外すことが出来ればよいのですが、外せない場合は
どうしても難しい作業となります。

弊社インスタグラムには弊社が仕上げた時計の写真がご覧いただけますので
ご参考になさってください。
ケース研磨の基本料金は￥9,000です。
詳しくは拝見の上、ご案内させていただきます。

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