キングセイコーファースト（Ref.15034）を友人から譲り受けたのですが、歩度調整のみ依頼させていただく事は可能でしょうか？

当方手持ちのタイムグラファーでは振り角が300°弱、ビートエラーも0.7ms程度と快調に動作しているのですが、平置きでの日差が-1〜2分程度と遅れています。

1年程前にOH済とのことでしたが、保証期間を過ぎており、不躾なお願いとは存じますがタムタイムさんにご相談させていただきました。

キンセイ様、お問い合わせありがとうございます。

現状での状態をお伺いする限り、悪いデータではないようですね。
ご自身で測定なさるとは、かなりの時計好きの方なのですね。

さて、
オーバーホールとは、ひとりの技術者がオーバーホールから歩度調整までを
必ずセットにて行うものです。解体、部品の洗浄、組立て、精密注油、歩度調整、
ランニングテスト、などなど、多くの工程をひとりで実施します。
特に古いお時計の場合、歯車の摩耗具合や経年の劣化などを考慮しながらバランスを考え、
歩度の微調整をおこなっていくものですが、例えば、弊社の場合、ご納品後の不具合や
再調整、再修理なども同じ技術者が最後まで責任を負って改善に努めます。
腕時計のオーバーホールとは、それほどデリケートで繊細な作業になります。

このように、基本的には他人様がオーバーホールをしたものを歩度調整することは、
そうそう簡単なことではないのです。
ただし、現実的にはそうすることが出来ずにお困りのお客様もいらっしゃいますので
お断りすることなくお引き受けさせていただきます。
歩度調整を行い、理想の精度まで微調整を行いますが、残念ながら
その後の精度保証をお付けすることが出来ません。
オーバーホールを実施して、はじめて動作保証、精度保証をお付けしております。

ご理解をいただけますならば、歩度調整はおおよよ￥8,000程度ではないでしょうか、
お時計やコンディションによって多少、変わります。
詳しくは拝見の上、ご案内させていただきます。

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