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修理のご依頼・見積り

オーバーホールについて

実際の作業工程です。
クォーツ時計の電池切れや油切れは、
オーバーホールで元に戻すことができます。

1状態のチェック(BVLGARI)

クォーツ時計の、ブルガリ(ソロテンポST29S レディス)のオーバーホールをご紹介します。
内部ムーブメントの油切れ、油の劣化により、電池交換を実施しても作動しない状態です。

2裏蓋開け

ブレスレットを外し、裏蓋をこじ開けというオープナーで開けたところです。

3ムーブメント取りだし

リューズ、巻真を外しムーブメントを取り出します。

4針外し

針抜きという工具にて針を外します。
針や文字盤にキズをつけないよう、ビニールで保護しながら慎重に作業します。

5側出し完了

ケース、中枠、文字盤、針、そしてムーブメント。
大きく分けるとこれだけのパーツで構成されています。

6ムーブメントの解体(1)

いよいよムーブメントを解体していきます。
はじめに回路ブロックを取り外します。

7ムーブメントの解体(2)

輪列受け、歯車など解体できるものはすべて外していきます。

8ムーブメントの解体完了

解体が完了しました。
クォーツムーブメントもたくさんの細かい部品で構成されています。

9洗浄バスケット

解体したパーツを洗浄するために、専用のバスケットに並べていきます。

10超音波洗浄機

超音波洗浄機です。
バスケットに入れられた部品はここで洗浄されます。

特別に調合された薬品を使い、汚れた古い油分など分解し超音波により洗い流します。

11ムーブメント洗浄

洗浄中の写真です。
バスケットが高速回転しているのがわかります。
部品は3つの漕で洗浄・リンス・すすぎをしたのち、ヒーターで乾燥します。

12組立て

いよいよムーブメントの組立てに入ります。
超音波洗浄機により洗浄された部品は、すでにピカピカに仕上がっています。

13組立て

技術者はピンセットを自由自在に操ることが出来なければなりません。
使用する工具は技術者自身の手によって、常に研ぎ澄まされています。

14組立て

輪列を組んでいます。
息を殺し、慎重に組み上げていきます。

15組立て

キズ見(ルーペ)で細部を確認しながら、慎重に組み上げていきます。

16注油

注油しているところです。
オイラーの細い針先で数滴の油を差していきます。
歯車、箇所によって粘度の違う数種類の油を使い分けます。
油の量も正確に定められています。

17組立て

ムーブメントのカバーを取付けます。

18ネジ締め

小さいネジをゆっくりと、確実に締めていきます。
ドライバーの先端はそれぞれのネジに合わせ研ぎ澄まされています。

19組立て

針回し機構の組み立てを行っています。

20組立て

カレンダー車を組み付けています。

21仕上げ

最終仕上げの段階です。
針回し、カレンダー送りなど微調整しながら、慎重に注油していきます。

22ムーブメント完成

新しい電池を取付けてムーブメントの完成です。

23精度テスト

クォーツ専用のテスターで遅れ、進みなどの歩度、始動電圧など測定を行い最終調整します。

24針取付け

文字盤を付けたのち、針を取り付けます。
時針、分針、秒針は決められた高さ、角度を守りながらていねいに取り付けられていきます。
(この時計は2針タイプのため秒針はありません)

25オーバーホール完了

磨き上げたケース、ブレスレットを取り付けてオーバーホールは完了します。

※外装研磨仕上げは、別料金にてお承りいたします。

26お届け

完成した時計は、tamtimeオリジナルボックスに入れてお届け致します。