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時計のオーバーホール

機械式の作業工程

実際の作業工程です。精密で時刻の乱れやすい機械式時計には、定期的なオーバーホールが必要です。

■ 1.状態のチェック (自動巻ムーブメント)

状態のチェック

機械式(自動巻ムーブメント)時計の、ROLEXデイトジャストのオーバーホールをご紹介します。
永年のご使用により内部の油切れ、油の劣化が見られ、精度に遅れが生じています。

■ 2.ブレスレット外し

ブレスレット外し

バンドを外したところです。
永年の汚れがこびりついているのがわかります。
このままではステンレスといえども腐食してしまいます。

■ 3.裏蓋開け

裏蓋開け

ROLEX専用のオープナーで裏蓋を開けます。

■ 4.ムーブメント

ムーブメント

裏蓋を開けるとムーブメントを見ることが出来ます。
Cal.3135を搭載しています。

■ 5.ムーブメント取りだし

ムーブメント取りだし

ムーブメントをケースから取り出したところです。

■ 6.文字盤外し

文字盤外し

針を外し、文字盤を取り外しました。

■ 7.部品の洗浄

部品の洗浄

すべての部品を分解し、各部品は洗浄のために専用バスケットに入れられます。

■ 8.超音波洗浄機

超音波洗浄機

超音波洗浄機です。
バスケットに入れられた部品はここで洗浄されます。
特別に調合された薬品を使い汚れた古い油分など分解し超音波により洗い流します。

■ 9.ムーブメント洗浄

ムーブメント洗浄

洗浄中の写真です。
バスケットが高速回転しているのがわかります。
部品は3つの漕で洗浄・リンス・すすぎをしたのち、ヒーターで乾燥します。

■ 10.手洗い

手洗い

頑固な汚れはハケを使い丁寧に手洗いします。

■ 11.組立て

組立て

いよいよムーブメントの組立てに入ります。
超音波洗浄機により洗浄された部品はすでにピカピカに仕上がっています。

■ 12.組立て

組立て

キズ見(ルーペ)で細部を確認しながら、慎重に組み上げていきます。

■ 13.組立て

組立て

100にも及ぶ細かい部品をひとつひとつ、ていねいに組み上げていきます。
技術者は正確性とスピードを常に求められます。

■ 14.組立て

組立て

輪列受けを組んでいるところです。

■ 15.注油

注油

注油しているところです。
オイラーの細い針先で数滴の油を差していきます。
歯車、箇所によって粘度の違う数種類の油を使い分けます。
油の量も正確に定められています。

■ 16.テンプ組込み

テンプ組込み

時計の心臓部であるテンプを取り付けます。
非常に細くデリケートなヒゲを傷つけないよう細心の注意をはらい慎重に作業します。

■ 17.ネジ締め

ネジ締め

小さいネジをゆっくりと、確実に締めていきます。
ドライバーの先端はそれぞれのネジに合わせ研ぎ澄まされています。

■ 18.ムーブメント完成

ムーブメント完成

輪列部を組み上げたのち、自動巻き機構部を乗せると、ムーブメントの完成です。

■ 19.歩度調整

歩度調整

専用テスターを使い精度のチェックを行います。
数通りの姿勢でのチェックを繰り返し、遅れ進み、振り角、振動数などのタイミングを微調整していきます。

■ 20.針取付け

針取付け

文字盤を付けたのち、針を取り付けます。
時針、分針、秒針は決められた高さ、角度を守りながらていねいに取り付けられていきます。

■ 21.ランニングテスト

ランニングテスト

ケーシング後、サイクロテスターにセットしランニングテストと巻き上げのテストを実施します。
(ランニングテストとは、時間が正確に刻まれているか確認するためのテストの事です。)
4〜5日ほど連続してテストを行います。このテストが終了すると、再度テスターにて歩度の調整を行います。

■サイクロテスター

■ 22.防水テスト

防水テスト

エアリークテスターを使用し防水テストを行います。

■エアリークテスター(HAMRON 乾式防水試験器)

■ 23.オーバーホール完了

オーバーホール完了

磨き上げたケース、ブレスレットを取り付けてオーバーホールは完了します。
※外装研磨仕上げは、別料金にてお承りいたします。

■ 磨きの修理工程を見る

■ 24.お届け

お届け

完成した時計は、tamtimeオリジナルボックスに入れてお届け致します。

クオーツ時計のオーバーホール作業工程

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