外装/研磨仕上げ
時計のキズや腐食をキレイに磨き上げる作業工程です。手間を惜しまない磨きの技術をご覧下さい。
■ 1.状態のチェック (BVLGALI)
ブルガリ ソロテンポST29S レディスの外装キズ取り研磨の作業工程をご紹介します。
■ 2.裏蓋開け
ブレスレットを外し、裏蓋をこじ開けというオープナーで開けところです。
■ 3.ムーブメント取りだし
リューズ、巻真(ゼンマイの巻上げや時刻調整を行うために必要なパーツ)を外しムーブメントを取り出します。
■ 4.ガラス外し
専用工具でガラスを取り外します。
ガラスを割らないよう慎重に作業します。
■ 5.解体完了
ケース、ガラス、ガラスパッキン、裏蓋と4つに分解されました。
ガラスの取付は接着タイプと圧入タイプがあります。
この時計は圧入タイプです。
■ 6.リューズパッキン
研磨の際、熱によって溶けてしまわないようリューズパッキンを外しておきます。
■ 7.荒磨き
まず、サンドペーパーを使い荒磨きをします。
これによりすべての使用キズを消していきます。
※写真を撮り忘れたため違うモデルの写真を使用しております。ごめんなさい。(汗)
■ 8.荒磨き
サンドペーパーは粗いものから細かいものまで、順番に使って磨き込みます。
※写真を撮り忘れたため違うモデルの写真を使用しております。ごめんなさい。(汗)
■ 9.荒磨き
ケースのくぼみやラグの後ろも、ペーパーを使い磨き込みます。根気のいる作業です。
■ 10.荒磨き
リューズチューブが邪魔をしますがめげません。
丹念に磨き込みます!
■ 11.荒磨き完了
磨き込みの結果、ほとんどのキズを消し去ることが出来ました。
だたし中には深いキズや打痕キズは消し切れないものもあります。残念ですが…。。
■ 12.艶出し研磨
ペーパー研磨によりキズは消えましたがケースはまだ、つや消しの状態です。
ここからは研磨剤を使い艶とテリを出していきます。
ここからが本番です。
■ 13.艶出し研磨
大型のバフを使い磨いていきます。
バフの回転速度を調整しながら艶をだしていきます。
研磨は技術者の経験と勘で艶を出していきます。
なんと言っても経験がモノを言います。
■ 14.艶出し研磨
大型バフで磨くことの出来ない部分は、ハンドリューターを使い磨いていきます。
研磨はとにかく根気のいる仕事です。
この苦労は「やった者にしか解らない!」とのことです。
■ 15.仕上げ研磨
最終仕上げの段階です。
■ 16.ケース研磨完了
ケースの研磨が完了しました。
洗浄し、ガラスとチューブパッキンを取付けたら、ケースの完成です。
曇りのない美しい仕上がりです。
■ 17.裏蓋の研磨
裏蓋もキズの多い部分です。但し、磨きすぎると刻印が消えてしまうため小キズを消し、照りを出す程度しか磨くことが出来ません。
※写真を撮り忘れたため違うモデルの写真を使用しております。ごめんなさい。(汗)
■ 18.ブレスレットの研磨
ブレスレットもケースと同様にペーパーで荒磨きを行ったのち、ハンドリューターで研磨材を使い磨き込んでいきます。
■ 19.ブレスレットの研磨
ブレスレットの磨きはケース以上に時間が必要です。
1コマ1コマ丁寧に磨いていきます。
■ 20.ビフォーアフター
左半分は磨く前、右半分は磨き後です。
どうですか?
研磨するとこんなにもキレイになるんですよ!
■ 21.引き続き研磨
残り半分です。
気合いをいれて頑張ります。
■ 22.ブレスレット研磨完了
ブレスレットの研磨が完了しました。
■ 23.ブレスレット研磨完了
超音波洗浄にて研磨材を完全に取り除きます。
■ 24.組み立て
それぞれのパーツを組み立ててすべて完了です。
ケースもブレスレットもピカピカに磨き上がりました。
■ 25.お届け
完成した時計はtamtimeオリジナルボックスに入れてお届け致します。
時計の修理・オーバーホールの 「タムタイム」
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