

電池交換
時計の電池を交換する作業工程です。交換に伴い、電圧や磁気の検査も行っております。
■ 1.状態のチェック (TAG Heuer)
電池交換の作業工程をご紹介致します。
今回はTAGホイヤーのselシリーズ、20気圧防水のモデルです。

■ 2.ブレスレット外し
クラスプのピンを外し、ブレスを開きます。
裏蓋を開ける際、作業性が良くなります。
作業を始める前には、ブラッシングにより外装のほこり、汚れをきれいに取り除きます。
裏蓋を開ける際に時計内部にゴミが入るのを防ぐためです。

■ 3.裏蓋開け
専用のオープナーを使い、裏蓋を開けます。
キズを付けないように慎重に作業します。

■ 4.電池の取り外し
古い電池を取り出します。
ムーブメント、コイルなどにキズを付けないように注意が必要です。

■ 5.電池のチェック
古い電池の電圧をテスターで測定します。
もし、電池の容量が充分あるにもかかわらず止まってしまっている場合はムーブメントの不具合が原因であることが予測できます。

■ 6.磁気のチェック
ムーブメントの磁気帯びの状況を専用テスターで測定します。
磁気は時計の精度を著しく狂わせてしまうため、重要なチェック項目です。

■ 7.パッキン交換
裏蓋パッキンは時計内部への水や汗の進入を防ぐ大事な部品ですが経年変化による劣化が起こります。
つぶれて変形している、ヒビがみられる、溶けてしまっている、などの症状が見られれば必ず交換します。

■ 8.電池交換
これまでのテストに於いて大きな問題が見られなければ新しい電池を取付けます。
ショートするのを防止するためプラスチックのピンセットを使用します。

■ 9.精度測定
最後に専用テスターにて精度の測定を行います。
規定の測定値の範囲でテストに合格すると電池交換の作業は終了となります。

■ 10.防水性の合否判定
防水性のある時計につきましては、最後に防水テストを実施し防水性の合否判定を行います。



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