時計についてのいろいろをお話する、ちょっとためになるブログ。

アラームの歴史をご紹介

店長の田村です。

いつも【tamtime】をご利用いただき、誠にありがとうございます。

 

皆さんの時計にはアラーム機能はついていますか?

 

デジタル時計などでは当たり前の機能となっていますが、アラームにも長い歴史があるのですね。

そんな歴史をちょっとご紹介させていただきます。

 

目覚まし時計など、クロックのアラーム機能は早くから開発されていましたが、スペースとエネルギーに余裕がない腕時計において、実現したのはつい半世紀ほど前の話だそうです。

 

深い眠りに就いている人を起こせるほどの音量は出ませんが、昼間に鳴らして用事を思い起こさせるには十分な機能ですよね。

 

初めてのアラーム付きウォッチは1947年にバルカン(現レビュー・トーメン)の「クリケット(コオロギ)」という時計。

 

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メーカーサイト

http://www.vulcain.jp/collections/replica.html

 

発売されると話題を呼び、ルーズベルト、アイゼンハワー、ジョンソン、ニクソンなどアメリカの歴代大統領たちにも愛用されたそうです。

 

クリケットが大きな音を出せた理由は二重構造の裏蓋にあるとのこと。

時刻になるとハンマーがケース内側の音響薄膜に固定されたラグを打って薄膜を振動させ、振動音が反響室の役割を果たし外側のセル状の裏蓋で増幅するため、音響が籠もらない構造になっているそうです。

 

同時期にはジャガー・ルクルトの「メモボックス」も発売されましたが、こちらは裏蓋の内側に用意されたハンマーがゴングをたたくと裏蓋が共鳴する構造でした。

デザインを変更しながらも、今日に至るまで作り続けられてきた超ロングセラーでもあります。

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メーカーサイト
http://www.jaeger-lecoultre.com/sihh-2010/me/en/volet/classique/memovox/

 

国産では58年にシチズンが「シチズン・アラーム」を、67年にセイコーが「ビジネスベル」を発売しましたが、どちらもビジネスマンから好評を得たようです。

 

クォーツ時計になってエネルギーを電池から取れるようになったので、アナログウォッチでもいくつかの機種でつくられましたが、デジタル時計ではアラーム機能にメカ的部分が不要で、構造が簡素化されたため価格も安くなり、一気に普及しました。

 

一度のセットだけに有効なのがワンショット(ワンタッチ)アラームで、毎日同じ時刻に鳴らすデイリーアラームなどの機能もあります。

また、音だけでなく、振動でアラームを伝えるタイプも開発され、相手に気づかれずに時間を知ることもできる様になりました。

 

人と時間は切っても切れない関係ですね。

そんな関係だからこそ、素敵なお気に入りの時計を身につけていたいものですね。

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