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極端に時計が進みます

質問者:kenzi 投稿日時:2013/05/27 13:31

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TUDORの79280Pで、2010/12に貴社にてOHしていただきました。OHと同時にゼンマイ切れとのことで交換をしていただきました。

先日より時計が5秒/時間程度早く進むようになってしまったのですが、原因は何が考えられるのでしょうか?
パワーリザーブ自身は機能しているようです。
パワーリザーブが切れた状態で手巻きしてみましたが、ゴリゴリ感もあり、動き始めません。時計を振ると自動巻きはされました。

前回OHからの期間が思ったよりも短いので、前回交換していないパーツが壊れたのか?とも思いますが、手巻き時のゴリゴリ感が気になっています。

見積り依頼はしようと思いますが、その前に解ることや、日常の使い方などでコメントいただけると有難いです。
よろしくお願いいたします。

Re: /回答者:tamtime

投稿日:2013/05/28(Tue) 12:00:33

kenzi様、お問い合わせありがとうございます。

TUDORの79280P、アラビアシルバーダイヤルの赤いクロノ秒針のモデルでしたね。
このお時計は「オーバーホール、ゼンマイ交換、裏蓋パッキン交換、磁気除去」という内容にて
2010.12.09 にご納品させていただきました。
tamtimeでは、過去の修理データが写真付きで大切に保管されており、すぐに検索ができます。

さて、1時間に5秒の進みとのこと、かなり早く進んでしまっているようです。
この症状から考えられる不具合は、ヒゲゼンマイのからみ、もしくは磁気帯びです。

ヒゲゼンマイのからみの場合、例えば落下など、なんらかの衝撃によるものと思われます。
ヒゲが絡むと、絡んだ箇所が支点となるためヒゲの全長が短くなります。
そのためテンプの振りが速くなり、とても早く進んでしまいます。
音楽で使用するメトロノームを思い浮かべてください。振り子の重りの位置が支点です。
長ければゆっくりとしたテンポで動きますが、短くすると早いリズムで動きます。
時計のテンプも同じ原理です。
磁気帯びの場合も同じように、例えばヒゲゼンマイが磁気によってくっついてしまうと
張り付いた箇所が支点となるためヒゲの全長が短くなります。

前回OHからの期間だけを見れば2年半程度と思われがちですが、1999年2月ご購入とのことでしたから
ご使用されている期間を考えればゆうに14年もの年月が経過しているわけです。
リューズのゴリゴリ感が内部部品や歯車などの経年劣化によるものなのか、外装的な不具合なのかは
拝見してみないとなんとも言えませんが、このまま使用されるよりは一度点検されることをお薦めします。

お見積り、修理のご依頼は、サイト内「無料!お見積りキット」からお申し込みください。

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