時計についてのいろいろをお話する、ちょっとためになるブログ。

2011年2月 アーカイブ

東海テレビ・フジテレビ系昼ドラ「霧に棲む悪魔」でtamtimeが美術協力をさせていただきました!

以前、この店長ブログでもご紹介させていただいた映画「キズモモ。」に続き、
2回目の撮影協力となる収録が行われましたのでご紹介いたします。

4月11日スタートのフジテレビ系昼ドラ「霧に棲む悪魔」(月~金曜後1:30~全国ネット)にて
tamtimeが美術協力をさせていただきました!

2月20日、朝8:00に収録が行われるスタジオに到着すると、すでに大勢のスタッフたちが準備にあわただしく走り回っておりました。

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「スタジオでの撮影風景」

時計修理が趣味という男の部屋のセットで、美術として時計修理の工具や設備などを担当。
古びた時計修理機材、修理工具たちが、作業デスクの雰囲気作りにお役に立てたようです。

あわせて、このドラマで龍村玄洋役の俳優、榎木孝明さんへの技術指導もさせていただきました。
先の細いピンセットでムーブメントに歯車を乗せ、精密ドライバーで小さなネジを締めるという細かい作業でしたが、榎木孝明さんはわずか数回の練習でそれをマスター、
撮影本番でもいとも簡単にこなしてしまいました。
精密作業の部分は役者さんに代わり「吹き替えもあり得るよ?」と
助監督さんから言われておりましたが、そんな必要はまったくありませんでした。
榎木孝明さんのすばらしい役者魂を見せていただきました。
榎木さん、ボンタン飴ごちそうさまでした~(^^)v

この日は、主役を演じる龍村圭以役の女優、入山法子さんをはじめ、姜 暢雄さん、
戸次重幸さん、鶴田 忍さんらが撮影に挑んでおられました。
撮影現場のピーンと張り詰めた空気の中での、まさに迫真の演技はどなたも
とても素晴らしく、特にセリフがなく、表情だけで演技するシーンには
鳥肌が立つくらいの感動を覚えました。

IMGP0208.JPG 
「男の部屋のセット」
 

〜こちらは、オフィシャルより〜
世の中には自分と同じ顔の人間がいるという。
そして、自分と同じ顔と出会った人間は死ぬと…。
鏡を覗き込むようなその女との出会いが、人生を、運命を大きく狂わせていく。

父が亡くなり、莫大な資産を受け継いだ龍村圭以(入山法子)のもとに、一通の手紙が届けられる。そこには、まもなく式を挙げる圭以の婚約者は悪魔だと書かれていた。そして手紙の差出人は、病院の追手に怯える全身白い衣の不思議な女で、圭以とまるで同じ顔をしていた…。

目の前の結婚は正しいものなのか? 女は何者か? なぜ現れたのか?女の隠し持つ秘密とは?
白い女は圭以を救う救世主なのか、地獄に落とす悪魔なのか。

資産家の一族をめぐる陰謀と深い謎。物語は秘密のページをめくるように展開します。
ヒロインには、女優・モデルと幅広く活躍する入山法子さん。テレビドラマ初主演で、莫大な財産を受け継いだ龍村家の令嬢・圭以と、謎に満ちた“白い女”の一人二役に挑戦です。

これまで昼ドラではタブーとされていた本格ミステリーロマンスに挑む!!
この春スタートの東海テレビ制作の昼ドラにご期待下さい。

★テレビ・ドラマ初主演!!一人二役に挑戦の入山法子さんのコメント
新しい昼ドラを作ろう!と熱意のあるスタッフのみなさまに迎えられ、圭以と白い女という2人の女性の役をいただけたことに、大きなプレッシャーと、それ以上に大きな喜びを感じています。
やり終えたときに、本当に良かったと心から思えるよう、妥協を許さず、精一杯演じ切りたいと思っています。1人でも多くの方が話題にしてくださる作品になるように!どうぞ、楽しみにしていてください!

★姜 暢雄さん
皆様のご期待にそえるような素敵な作品になるように、共演者、スタッフと共に頑張っていきますので、ぜひともご覧ください。

★京野ことみさん
この作品の台本、続きが気になって止まりませんでした!
昼ドラ枠ではめずらしい、ミステリー作品ですが、ドキドキしながら少しずつ小説を読み進むような感覚で、楽しんでいただけたら嬉しいです。
私の演じる晴香(圭以の異父姉)は、連れ子で龍村家とは血の繋がりがなく、心に闇を抱えた女性ですが、妹への愛情、芯の強さ、彼女の持つ儚さを丁寧に演じたいと思っています。

★戸次重幸さん
宜しくお願いします!戸次重幸です。昼ドラは初めての挑戦になります。
ミステリーの最高峰と言われた小説が原案なだけあって、驚愕のお話ですから!最初にドラマの展開を聞いた時「世の中には面白い事を考える人がいるもんだ」と、純粋に感心してしまいました。
昼ドラ初の本格ミステリー。是非お見逃しなく!

<キャスト>
入山法子
姜 暢雄
京野ことみ
戸次重幸
鶴田 忍
斉藤 暁
逢坂じゅん
広岡由里子
岡まゆみ
矢島健一
大沢樹生
中田喜子
榎木孝明
<スタッフ>
企画: 西本淳一(東海テレビ)
原案: 「白衣の女」 ウィルキー・コリンズ
脚本: 金谷祐子
音楽: 羽岡佳
演出: 松田礼人(ドリマックス)  
    木内健人(5年D組)
プロデュース: 風岡 大(東海テレビ)
         河角直樹(国際放映)
制作: 東海テレビ 
    国際放映

霧の向こうで何が起こったのか…。
謎に次ぐ謎!秘密に次ぐ秘密! 
“龍の眠る丘”で起こるミステリーロマンス
この春、昼ドラ最大のミステリーにご期待下さい!

エンドロールには「tamtime」のロゴマークが掲載される予定です。
ぜひ、ご覧になってくださいね!

入山法子さん、すっごくステキでした。。。。

<リンク>
東海テレビ
http://www.tokai-tv.com/kiri/

フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2011/110223-i012.html

幻の時計メーカー

みなさん、こんにちは、社長の田村 眞でございます。
いつも【tamtime】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
日ごろのご愛顧に心より感謝申し上げます。

今回は、店長の田村 豊に代わりブログを書きましたのでご紹介させていただきます。

先日、倉庫で探し物をしていると、なにやら古びた箱を見つけました。
埃をはらい、蓋を開けると。。。!!! 思わず我が目を疑いました。
な、なんと「Takano」の時計たちがズラリと並んでいるではありませんか!?
「Takano Chateau」「Takano Precition」が24ヶも出土しました。
(あえて「出土」と表現しました。)

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「倉庫からの出土品!」

幻の時計メーカーと言われる「Takano」。国産時計ファンなら一度は耳にした名前ですよね。
「高野精密工業」は1957年(昭和32年)から1961年(昭和36年)の4年11ヶ月という短い期間、
腕時計の生産を行っていた愛知の時計メーカーです。

ドイツ・ラコー社のムーブメントを手本にオリジナルムーブメントを製造し搭載しておりました。
1959年の「伊勢湾台風」の直撃を受け、工場が水没。多大な損害がその後の経営危機をもたらしたと言われております。

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「Takano」の時計たち

私の父である、弊社創業者の田村 亨先代社長に尋ねてみた。
「理研工学工業」が「高野精密工業」を引き継ぐ形で「リコー時計」が誕生、その当時、
リコー時計の手巻式ムーブメントの量産組み立てを弊社「田村時計工作所」が請け負っていたとのこと、昭和38年頃のことです。
その頃、営業部から商談サンプルとしてのダミーモデル製作の依頼を受け、作成した中から、
弾かれた残骸をもらった記憶がある、とのことでした。
田村先代社長は、それはそれは懐かしんでおりました。

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「Takano Precition」     「Takano Chateau」      「初めて見る角型ケース」

その時計たちを解体すると、ケースの中にはコルクが詰まっておりましたが、
いくつかの時計から「TAKANO」と刻印されたラコー型のムーブメントが現れました。
ただ残念なのは、ムーブメントからは輪列が外されており、時計として機能する固体は
ひとつとして残っておりませんでした。

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「ラコー型ムーブメント Cal.No.122 」

この時計たちを眺めながら、我が「田村時計工作所」の歴史の1ページを垣間見ることが出来ました。

世界的な時計宝飾展をご存じですか?

店長の田村です。
いつも【tamtime】をご利用いただき、誠にありがとうございます。


皆さん「バーゼルワールド」という毎年春にスイスで行われる“世界的な時計宝飾展”をご存じでしょうか。

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当初は自国スイスの産業のための展示会だったらしいのですが、
今では世界中から出展できるようになったそうです。

期間中の八日間に約十万人の入場者があり、
各社の重要な新製品が発表されるマーケット場になっていることから、
マスコミ関係者も多い展示会なのです。

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世界45カ国から2109社もの出展がありますが、
時計は342社(全体の16%)で展示面積の55%を占めているとか。


ヨーロッパからの出展は1377社で、
なかでもスイス422社(全体の20%)に達し、展示面積の46%を占めてしまうほど。

 

日本円で約4500円の入場料を払えば誰でも会場に入れるようなのですが、
あくまで商談会のため、出展ブースの方針で取引先にしか見せないモデルがあるとのことです!

 

バーゼルで時計フェアが開催されるようになったのは、
バーゼルの地理的立地が大いに反映しているとのこと。


スイスの輸出品は(1)化学品35% (2)機械(電気機器を含む)22% (3)精密機器・時計装身具18%とあるようにスイスにとっては機械類の輸出が重要で、
早くから「貿易フェア」が開催されていたようです。

 

下にバーゼルワールドの歴史を簡単に書いてみました。

「貿易フェア」に時計メーカーが初めて参加したのは1931年
59社が参加し「スイス時計パビリオン」が出現
73年には参加者は欧州全体に広がる
84年には「貿易フェア」は「スイス産業技術展」に解明され、
時計宝飾部分が分離されて「ヨーロッパ時計宝飾店=バーゼルフェア」になったが、
86年からは門戸は応手以外にも解放され、
03年からは「バーゼルワールド」に改称された。



機会があれば是非行ってみたい展示会ですね。