要まどか様、お問い合わせありがとうございます。

拝見するかぎり、かなりの状態になってしまっております。
しかし、これは外観のみならず、内部のムーブメント（機械）も
相当な状態であることが想像されます。
お時計が長時間、相当な高温下に置かれた場合、ゴムの部品、プラスチックの部品、
塗料インクはすべて溶けてしまいます。
また、ムーブメントを構成する多くの部品やネジなどは金属で出来ていますが
それらは「焼き入れ」され、強度を持たせている部品ばかりです。
IHコンロ上で高温になったそれらの部品は、ゆっくりと冷まされることで
「焼きなまし」といわれる状態になります。
なまされた金属は柔らかくなりコシが無くなります。
うどんに例えれば、茹でた麺を直後、冷水で一気に冷やすとコシが出ます。
一方、茹でた麺をそのまま放置してゆっくりと冷ますと伸びてしまいますね。
（適切な例えではないかもしれませんが）
コシのある金属はその反発力がバネの役割をします。ムーブメントを構成する部品は
この反発力を利用している仕組みや仕掛けも多く、これらにコシが無くなってダメになると
時計として、機能が成り立たないのです。

洗ったり磨いたりするなど外観上、ある程度まではキレイになったとしても
ムーブメントは残念ながら再生することは困難でしょう。

お役に立つことが出来ず、誠に申し訳ございません。
また機会がございましたら宜しくお願い申し上げます。

残念です。。