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ファーブルルーバの再メッキ

質問者:そらまめ 投稿日時:2023/03/29 14:13

写真1

1940年代のファーブルルーバです。
恐らく真鍮のため、ケースのいたるところが錆びていますがケースの再メッキは可能でしょうか?
またその場合の費用を概算で構わないので教えて頂けないでしょうか?

Re: /質問者:tamtime

投稿日:2023/03/30(Thu) 09:59:51

そらまめ様、お問い合わせありがとうございます。

画像を拝見いたしました。こちらのお時計のケースは真鍮製です。
腐食がかなり進行し、深くまで浸食が見られます。
これらを研磨で削って平らにしようとするとケースが痩せ細ってしまうため
研磨は困難です。

古いメッキを剥離させるためにはメッキ剥離溶剤を使用します。
ところが、このメッキ剥離溶剤はステンレス以外の素材を侵してしまう特性が
あるため真鍮製のケースや銀製(シルバー925)のケースに対しては
使用することが出来ません。金メッキであれば、ケース研磨にて古いメッキを
ある程度まで剥離することが出来るのですが、銀色系のロジウムメッキ、
パラジウムメッキなどは表面硬度が非常に硬いためバフ研磨では
とてもじゃないですが歯が立たず、剥離することが出来ません。
メッキ剥離をある程度のところで見切りを付けてそのまま再メッキ加工を行います。
シルバー色のロジウムメッキは1~2ミクロン程度の厚みですので
浸食した穴も埋まることはなく、銀色に色が付くだけになりますので
その仕上がり状態もあまりキレイには見えないかもしれません。
それでも相応の費用が掛かってしまいますのでご判断ください。
○ケース研磨      ¥ 9,000
○ケース再メッキ加工 約¥10,000

詳しくは拝見の上、ご案内させていただきます。
お見積り・修理のご依頼は、ページ下「修理のご依頼・見積り」からお申し込みください。

Re: /質問者:そらまめ

投稿日:2023/03/31(Fri) 21:33:19

お世話になっております。
ご回答ありがとうございます。
友人からの写真を見る限りリューズもゴールドなので元々金メッキのようにもみえるのですが友人も譲ってもらった段階でこの状態だったので判別つかないとのことでした。
貴社に依頼した場合、元々のメッキ(シルバー、もしくはゴールド)の判断もしていただけますでしょうか?
シルバーメッキの場合、修復が難しいとのことでしたが
また仮に金メッキだった場合はシルバーメッキよりはきれいに修復されるのでしょうか?
またその際の費用を改めて概算でお願いします。
写真をおくり、判断してもらおうと思いましたがあいにく写真添付ができないため、
こちらから失礼致します。

Re: /質問者:tamtime

投稿日:2023/04/01(Sat) 15:01:44

このお時計のケース素材は真鍮で、その上に銀色のメッキがついています。
金色に見える部分は真鍮の色です。

銀色系はロジウムメッキ、パラジウムメッキかと思われます。
写真を見ると、銀色のメッキが剥がれケース素材の真鍮(金色部分)が
むき出しになっている状態です。
真鍮は汗などで腐食し、巣穴がたくさん出来ているのがわかります。

銀色メッキが残っている部分はロジウムなので非常に硬いです。
銀色メッキが剥離した部分は真鍮なので柔らかいです。
古いメッキを剥がそうと、バフ研磨をすることで
柔らかい部分だけがどんどん削られて、硬い部分は削られません。
よって、真鍮部分だけが更に凹んでいってしまうのです。

リューズも、真鍮素材に銀色メッキされたお品ですが
銀色メッキは経年のご使用において摩耗劣化し、
真鍮素材がむき出しになってしまった状態です。

再メッキ加工の価格についてはご案内のとおりです。

以上、宜しくお願い申し上げます。

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